日本料理 繁松 三代目若大将と若女将が綴る

浜松市千歳町 日本料理 繁松 三代目若大将と若女将が日々の色々を綴っています。

祇園 川上 

先日 若大将、若い衆2人、私の4名で京都へ研修旅行に行って参りました。
最初、いつも通りにブログを私が京都について書くつもりでしたが・・・
せっかくの研修旅行です。料理の勉強、修行をしている若い衆から見た京都の料亭、お料理を若い衆の言葉で書いたらどうだろうか?と
思い「書いてみたらどう?」と声をかけたら思いがげずすんなりと「はい」と答えてくれました~
息子の担任の先生の言葉ではないけど、「お前らに拒否権はない!」という威圧感があったのかしらん(笑)


まず第一弾は渡君(通称 わっくん)が祇園 川上さんについて書いてくれました!
以下 筆者わっくんです。



1月17日 京都に行ってきました。
僕自身 京都は中学2年の時の研修旅行になります。
当時は深く考えず京都という街がただただすごい~ということしか感じませんでした。
そして二十歳という節目を迎え京都の雰囲気を感じたとき少し違う感情を抱きました。
時代の流れによって色々なものが新しくなっていくなか、京都は古き良き風情があり、自然とこの街に引き込まれるものを感じました。

祇園 川上さんまでは若大将たちに案内してもらいました。 お昼は若い衆二人だけのようです(゚Д゚;)

川上さんというお店ですが、いろいろな方に「繁松によく似ているお店」という話を聞きました。
とても僕の中では興味が湧きました。自分が働いている繁松には行けないので、似ているということは少し客観的に
自分の店を感じ取れると思ったからです。
祇園 川上 


とても新しく綺麗なお店ですが、周りの古い建物とうまく調和していて違和感は全く感じませんでした。
外で外観の写真を撮っていたら川上さんの若い衆が外に出てきてくれてお出迎えをしてくれました。
内装もとても素晴らしかったです。

八寸
祇園 川上 
祇園 川上 








節分が近いということで鬼とおたふくのお面です。
中味も節分とかお正月のお祝い仕様のようです。
ここで気づいたのはのし梅やからすみ、はじかみ、田作りなどうちの店でも見たことがあるものが多くありました。
写真では見にくいですが千代呂木という食材が入っていて板長さんに尋ねたところ
お祝いの料理に使用される食材と聞き早速ひとつ勉強になりました。




お造り

祇園 川上 
祇園 川上 









次にお刺身です。まず出してくれたのがフグの皮を刻んだものに白子を載せポン酢をかけたものでした。
白子を潰して和えてたべるということで濃厚な白子と皮の歯ごたえが最高に合いました!!!
そしてお魚は明石のヒラメだそうです。その横はコウイカです。
どちらも美味しくいただきました。






椀物

祇園 川上 


粕汁というものでした。
初めて口にするものだったのでどんな味かと思い、飲んだら甘酒の味がしました。
粕が酒粕のことをさしているということがわかり納得しました。





焼き物

写真は二人して取り忘れてしまいました汗
魚は鰆の幽庵焼きでした。幽庵焼きは自分でも焼いたことがありますが、しっかり食べるのは初めてでした。
鰆の味もよく油がしっかりのっていて、それでいて油のしつこさはなかったです。
幽庵焼きということでしたが香りは酒の風味が少し強く後味はしつこくなかったです。
付け合わせに蕪を華に見立てた甘酢漬けがあり口の中は更にスッキリしました。
切り込みも均一でとても綺麗でした。






揚げ物

祇園 川上 


具は海老芋、真魚鰹、京野菜の堀川牛蒡でした。
魚の揚げたては初めてでした。
海老芋はしっかりとした味付けだったので聞いたところ二度火でした。
堀川牛蒡も初めての食材でした。普通の牛蒡とは味や食感が少し違い美味しかったです。






温物
祇園 川上 


かぶら餡です。
なめこ、白きくらげ、生麩が入ってます。
こちらも自分がお出ししたことのあるような料理でした。
蕪の柔らかな風味、それぞれの食感の相性がとてもよく
ホッと体が温まるようなお味でした。


酢の物
祇園 川上 


奥はなまこ、そして蟹身・蛇腹胡瓜
なまこも人生で初めてでしたがポン酢であっさりと頂きコリコリとした食感を楽しむことができ酢の物らしくとてもさっぱりとした
気分になりました。




お食事
祇園 川上 


豆のおかゆでした。
京の漬物と一緒にさっぱりいただきました。


お菓子
祇園 川上 





知らない食材が多く勉強不足を痛感させられました。
そして繁松に似ているということがよくわかりました。料理の内容・流れがとても似ていました。
懐石料理の基本を学べたと思います。
まずは自分のできることからレベルを上げていきたいと思いました。



以上わっくんの食レポでした。
祇園 川上 





次回は京都 緒方さんでの食レポを恭平くんが書いてくれたのをアップしたいと思っています。



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この記事へのコメント :
職人さん目線のレポ、やっぱり食べてるだけの私のような素人とは違うなぁ~って感じました。

京都(関西?)は、粕汁って普通に食べられるのでしょうか。
浜松はそんなに食べないですよね~。
私も酒粕大好物ですが、粕汁にはしないので。

わっくんの本名が渡くんだったのもびっくり(勝手に"わくだくん"だと思ってました(笑))
恭平くんレポも楽しみにしてますっ♪
Posted by 染め紡ぐ浜松染め紡ぐ浜松 at 2016年01月25日 16:06
染め紡ぐ浜松様
コメントありがとうございます。
わっ君も喜んでおりました。このようなコメントが彼らにとって
励みになるので、こらからもよろしくお願いします。

わっ君がわくだくんとは・・・(笑)
身近にわくだ君がわっ君って言われてた同級生とかいたんですか?!
そういえば、私の友達の和久田さんは「ワック」っていうニックネームでしたね~
ちなみに息子の知り合いのわたる君もわっ君と呼ばれてますわ~
Posted by すっぽん 繁松 若女将すっぽん 繁松 若女将 at 2016年01月27日 12:33
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    コメント(2)